対面でもリモートでも、相手の話を聞くときはうなずくようにしている。1対1で話すときはもちろん、講演を聞くときにもそうしてる。
なぜうなずき始めたのかは思いだせない。ただ、いま習慣になっているのは、うなずきによって得することがあるからだ。
今まででいちばん印象的だったのは、本がもらえたこと(現金だが、人間、そういうものだ)。とあるイベントに参加したとき、「最前席でうなずきながら聞いてくれて、すごく話しやすかった」と講演者から本をいただいた。ちょうど、勉強したかった内容の本なのでラッキーだった。
「聞き手のうなずきがあると話しやすい」のは、みんな共感することだろう。自分の話は受け入れられている、そう思うはずだ。書籍『心理的安全性のつくりかた』では、心理的安全の4因子のひとつに「話しやすさ」をあげている。
つまり、心理的安全性はうなずきから作ることができる。チーム作りにも効果てきめんなのだ。
ただ、なんでもうなずけば良いというものでもない。良くない言葉にうなずくのは、もちろん良くない。
相手の話をちゃんと聞いて、共感した、得心がいったことに対し全力でうなずこう。