1日のうち2度、同じ言葉が脳に入ってきた。ふだんは頭の中に浮かばないような言葉が、まったく違う文脈で2度出てくると、注目せざるをえない。
「小利口」という言葉。目先のことによく気がつく人をあらわすのだが、目先のこと ”だけ” にしか気がつかないという批判の意味も含まれる。
(神社によって異なるが)吉より小吉のほうが運勢が悪い。この「小」はそういうニュアンスだ。
1度目は動画で。
何ごとにも、リスクは潜んでいる。小利口だと、そのリスクを必要以上に恐れてしまい、行動できない。行動できないと成功は、しない。そんな話をしていた。
2度目は本で。
読書にのめり込むには、ある時期、小利口ではなく馬鹿になる。創作家に惚れ込み、すべてうのみにする。そういう体験が、自分のスタイルを作りあげる。そんなことを説いていた。
つまり、どちらも、へたな判断は自分のためにならない。そう言っているのだろう。
踊る阿呆になるべきなのだ。