岡田斗司夫さんのYoutubeを見たのがきっかけで、『13歳からの世界征服』を読んでみた。
本書は、イスラーム学者である著者が学生の悩みに回答するという内容だ。「当たり前」にとらわれないというのが、全ての回答の根底にある。
「夢を持てません」という悩みの回答の中で、本のタイトルにもなっている「世界征服」がでてくる。
イスラーム教徒は「カリフ制再興」という目標を掲げているそうだ。これは、カリフという代理人のもとで、国境をなくし、全ての人や物が自由に行き来できるような、真にグローバルな世界を作るというもの。
著者は、この理想の世界をつくるという意味合いで「世界征服」という言葉を使っている。
日本的に言うと天下統一という感じだろうか。著者曰く、アニメで言うと「コードギアス」だそうだ。
この世界征服を人生の目標にする考え方は、けっこう良さそうに感じた。本文にもあるように、主体的な目標であるからだ。
けっきょく、ものづくりも芸術もスポーツも、あらゆる仕事の先に「自分の理想の世界」があるはず。みんな、実は世界征服を目指しているのかもしれない。