たいていのことは、ギリシア哲学とことわざに含まれている。そう思えるくらい、昔からある言葉・思想は含蓄のあるものだ。
人はチームや組織で働く時、得てして「木を見て森を見ず」になってしまう。それもそのはずで、仕事の複雑さに対し、人間の脳の作業領域「ワーキングメモリ」の容量は少ない。人間は頭のなかで4つのものしか扱えないという研究結果もあるそうだ。
つまり、人間の限界を超えているのである。
そんな状況を救うのがシステム思考だと、ぼくは考えている。
システム思考とは、人や環境、ものごとがお互いにどう影響し合っているかを理解するための考え方だ。個別最適化ではなく、全体最適化を図るためのアプローチとも言えるだろう。
システム思考は有用なものだとは思いつつ、同時に現場で使うためのハードルが高いとも感じている。実際、社内勉強会でシステム思考について学んだとき、「どうやってチームで取り組むべきなのだろう…」という声が多く聞こえた。
Regional Scrum Gathering Tokyo という、日本最大級のスクラムカンファレンスにプロポーザルを出した。システム思考に慣れていなくともチームで取り組めることを紹介する、そんな思いを込めている。
森を見られる人やチームが増えますように。
※もし、話を聞いてみたいな、興味があるなという方はLikeをしてもらえると嬉しいです