チームには、ポジティブな雰囲気があったほうがいいよね。
少なくとも、ぼくが関わっているソフトウェア開発の、アジャイルソフトウェア開発を取り入れているチームでは常識となっている考え方です。
アジャイルソフトウェア開発の文脈で出てくる、スクラムマスターという役割について書いた本『SCRUMMASTER THE BOOK』では、下記の研究結果が紹介されています。
- ポジティブとネガティブの比率が3:1〜6:1 (つまり、ポジティブが多い状態)であることは、チームのハイパフォーマンスと高い相関がある
- ポジティブなイベントがネガティブなイベントの5倍あるとき、チームが成功する確率が優位に高くなる
さて、この「ポジティブ」とはいったいなんでしょう?
明るくてめっちゃ元気!というイメージはあったのですが、『結婚生活を成功させる7つの原則』を読んで認識をあらためました。この本は、チーム単位でコーチングをするORSCを学ぶためのトレーニングを受けた際に紹介された本です。
チームの最小単位は夫婦、ということで、夫婦の研究から学ぶことは沢山あります。中でも、夫婦円満の秘けつとして書かれた内容が秀逸です。
相手と、真剣に向き合うこと。これが、ポジティブです。
挨拶をする、目を見て話をする。ハイテンションでいつづける必要はないんです。それだけでポジティブな雰囲気は作れます。
家族や夫婦はもちろん、仕事のチームにおいても、1日の1/3くらいを一緒に過ごすわけですから、ポジティブに過ごしたいですよね。
チームを上向きにするためには、相手の存在を認めること、向き合うことから始めればよいのです。